介護士が介護医療院で働くために必要なスキル

介護士は介護医療院で働く際にも医療に直接携わることはありません。介護士はあくまで身体介護や生活介助などの介護全般の業務を担当します。しかし、介護医療院で働くときには要求されるスキルに特徴があるので注意しましょう。

介護医療院では医療従事者とのコミュニケーションスキルが求められます。ただ利用者と円滑にコミュニケーションを取れるスキルがあれば良いのではなく、スタッフ間でのコミュニケーションが重視されるのです。
特に介護医療院では医学的管理が重視される現場なので、介護士やケアマネージャーなどの介護職同士よりも医療従事者とのコミュニケーションの機会が多くなります。利用者へのサービスも医療の比重が大きくなるため、医療現場に近い性質があります。

医師や看護師が医学的管理をするときには医学の言葉で話すのが一般的です。医療の専門用語を使ってコミュニケーションを取ることが多いため、少なくとも言葉のレベルで医学についての知識を持つことは必要になります。可能であれば高齢者医療に関連する医療知識として基礎的なものは覚えておくようにしましょう。
前提として持っている知識が大きく異なっていると、医師や看護師とのコミュニケーションを取るのが困難になります。だんだんと現場で覚えていけば良いと思うかもしれませんが、医療用語すらわからないと現場で学ぶのも容易ではありません。医療について少し勉強をして医療従事者とのコミュニケーションを図るのが大切です。