介護施設には種類がある!

介護施設には、世間一般に知られた特別養護老人ホームや有料老人ホームをはじめ、様々な種類があります。
特別養護老人ホームは、社会福祉法人や医療法人などが運営し、寝たきりや認知症の進んだ人など、要介護度の高い高齢者から優先的に入居できることになっています。特別養護老人ホームのほかにも、老健と呼ばれる介護老人保健施設や介護医療院といった入居型の公的介護施設があり、安い料金で利用できますが、入居待ちの高齢者が多く、なかなか希望通りに入れないのが現状と言えるでしょう。

民間企業が経営する有料老人ホームは、原則として、空室さえあれば十分な資力を持つ希望者が入居できます。介護付き有料老人ホームのほかに、住宅型有料老人ホームや主に認知症患者を対象としたグループホームなどの民間入居施設があります。
こうした民間介護施設も、主に要介護度の高い高齢者を対象としており、入居者は食事から排泄まで手厚い介護サービスを受けられるのです。これに対して、やや要介護度が低い高齢者を対象とした介護施設も複数創設されています。

軽度の要介護者を対象とする公的施設として、軽費老人ホームとケアハウスが挙げられるでしょう。ケアハウスは入居者の自由度が高く、介護サービスも外部委託となっています。
自立度の高い高齢者向けの民間介護施設は、サービス付き高齢者住宅や高齢者専用賃貸住宅をはじめ、健康型有料老人ホームや介護付きシニア向け分譲マンションなど、その種類は多岐にわたります。健康型有料老人ホームは、自立可能な高齢者しか入居できません。